美肌のために『ポリフェノール』と『リコピン』!
前回でも取り上げましたが、今日は、美肌を保つために必要不可欠な栄養成分として”ポリフェノール”と”リコピン”について詳しく書いてみようと思います!
ポリフェノール(ファイトケミカルの一種)とは???
分子内に複数(ポリ)のフェノール性水酸基をもつ食物成分の総称。食物が光合成によって、植物自体自ら活性酸素から守るために作り出す物質(色素、香り、辛味、ネバネバ成分)で、人間にもそのような効力を発揮するため、抗酸化物質の代表とも言われます。
主に、コーヒーや緑茶、チョコレート、赤ワイン・・・などがあります。
ポリフェノールの一日の摂取目安量と取り方は???
1000mg~1500mg(コーヒーなら3~5杯)。摂取の仕方で特に近年注目されているのが、”コーヒー”です。他にもカカオ(チョコレートやココア)などあります。コーヒーやカカオでしたら手軽に取れるので、時間や場所を選ばずに積極的にとっていきたいですね!
※コーヒーはカフェイン(覚醒作用がある)が含まれているため、夜に飲む場合はカフェインレスにしてみると良いでしょう。
コーヒーとチョコレートケーキの組み合わせはアンチエイジングに最強です!
ポリフェノールの驚くべき効果とは!?
・美肌:抗酸化作用によりシミの生成を抑える。
・糖尿病のリスクを下げる:インスリンの正常な分泌を維持するのに役立ちます。
・血圧低下:カカオポリフェノールは血管の炎症を抑えてくれるので、血液の流れが良くなり血管を広げる作用があります。
・動脈硬化の予防:カカオポリフェノールには悪玉コレステロールの酸化を抑える働きがありますので動脈硬化の予防にもつながります。
・アレルギーの改善:カカオポリフェノールにはアレルゲンに対して抗体が作られるのを防ぎ、肥満細胞からヒスタミン(アレルギーの原因となる物質)が放出されるのを防ぎますので、アレルギーの発症を防ぐと共にアレルギー体質を改善へと導いてくれます。
・肝機能の免疫を高める:抗酸化作用によって肝機能が脂質代謝や解毒作用が正常に機能し、悪玉コレステロールや中性脂肪を抑制してくれますので、肝脂肪や肝硬変、肝臓がんを予防できます。
・肥満予防:コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)を摂取することによって脂肪が代謝しやすくなり内臓脂肪の低減に役立ちます。
・睡眠:ポリフェノールの一種である”クロロゲン酸類”が寝付きをよくする。
※ただし、コーヒーには興奮作用・覚醒作用のあるカフェインを多く含みます(カフェインの覚醒効果は約8時間続きます)ので、昼間に飲むかカフェインレスのタイプのものを選ぶようにしましょう。
・認知症を防ぐ:アルツハイマー型認知症は、脳内の不要なたんぱく質(アミロイドβとタウ)が蓄積することが原因で起こると言われています。これらはガン細胞のように広がっていく性質がありますが、ポリフェノールによりその蓄積や広がりを抑制する効果があります。ポリフェノールの中でも特に緑茶(カテキン)や赤ワインや果物(ミリセチン)、紅茶(アフラビン)、ナス(デルフィニジン)が効果があるという研究結果が出ました。
・虫歯を防ぐ:緑茶のカテキンに虫歯菌が産生する酵素(グルコシルトランスフェラーゼラーゼ)の活性を阻害し、プラークの生成を抑える蝕作用(しょくさよう)があります。
緑茶は日本人にとても馴染みのある飲み物なので、毎日飲むようにしたいですね!
ポリフェノールの種類や色んな効能について取り上げましたが、実はポリフェノールは約5000もの種類があります。種類によって効果も違ってくるので、体の症状によって取り入れる種類も選ぶことができます。サプリメントなどで摂取する際の注意点ですが、ポリフェノールは過剰摂取すると中毒を起こしたり、アレルギーを発症したり、ホルモンが乱れたりと体にとって悪いものとなってしまいます。ですので、適量を知って正しく取り入れるようにしましょう。
次は、ポリフェノールと並んで抗酸化作用の強い成分”リコピン”について取り上げてみたいと思います。
リコピンとは???
リコピン(カルテノイドの一種)とは、トマトの赤い色素のことを言います。抗酸化作用の強さは、ビタミンEの100倍以上!
リコピンの一日の摂取目安量と取り方は???
一日、15mg以上が適量だと言われています。大きめのトマトなら2個、トマトジュースなら1本、ケチャップなら大さじ4、ホールトマトなら1缶。リコピンは油に溶けやすい性質のため、オリーヴ油などと一緒に食べると体内への吸収しやすくなります。
リコピンで期待できること...。
・美白効果:皮膚の表面で発生した活性酸素を抑制し、メラニンの生成に必要な酵素(チロシナーゼ)の活性化を抑えます。
・ダイエット:リコピンには脂肪を蓄積する脂肪細胞を抑えてくれるという働きがあります。また、悪玉コレステロールを減らし血液をサラサラにしてくれるので代謝が上がりやすく痩せやすい体質に変えてくれます。
今回は抗酸化力の強い代表的な成分としてポリフェノールとリコピンについて取り上げましたが、それらの成分は人間の体内で作り出される栄養素ではないため(植物が作り出す成分の一種)、体内で生成されたり蓄積されたりするものでありません。そのため体外から常に取り入れていないと流れ出てしまう性質(約2~3時間の効果)があります。ですので、毎日こまめに朝・昼・晩と分けて意識して摂取しましょう。食事で補えない時はサプリメントが助けになります。
0コメント